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第81回読書会 平成30年年11月8日(木)黒川博行『喧嘩(すてごろ)』角川書店

平成29年5月、第72回読書会に続き、2度目の疫病神シリーズを読んだ。相変わらず肩の凝らないエンターテインメント作品として好評だった。この作家、時々取り上げたいと思う。
■この作者は、人間関係の繫がりを丁寧に描く作家だ。表面は強そうなことはいっても、心の底では頼りにしている、そういう心の機微を、掛け合い漫才風に描いている。二蝶会の新会長に義理を感じている桑原、ここにも暴力団の人間関係独特のしがらみが活写されている。
■面白く読んだ。この作家の『後妻業』『破門』はともに映画化され、映画も見た。代紋を失くした桑原の一匹狼ぶりがよい。
■タイトル『すてごろ』の意味がよく分からなかったが、最後まで読んで納得できた。お寺の檀家や不正入試など、具沢山で面白かった。また、工事の“捌き屋”は実際にいるのだと知った。
■まさに肩の凝らぬ掛け合い漫才小説で、ヤスシ・キヨシのコンビを彷彿させる。今回の作品は檀家不足で悩むお寺や、医大入試にからむ不正入学事件など、今の世相を反映させて、小道具の多いエンターテインメント小説として仕上がっている。
■とにかく面白かった。二宮と桑原の疫病神コンビが織りなす人間模様が、軽妙な大阪弁で語られる。ボケと突っ込みの掛け合い漫才を聞いているようで、いっきに読み終えた。暴力団・二蝶会を破門になった桑原は寂しそうで、性格が変わったと思う。
■面白かったが、途中で中だるみする。理由は、1.全編を通して会話体でストーリーが展開する軽さ 2.やくざの桑原が委縮している⇒二蝶会を破門され、一匹オオカミになった桑原は、やはり組織の看板を背負ってこその男。次作では組織に復帰させて欲しい 3.シリーズのマンネリ化。新しい切り口が必要。
すてごろ
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