FC2ブログ

You are not Logged in! Log in to check your messages.

Check todays hot topics

Search for Services:

Please Log in

第79回読書会 平成30年7月12日(木)レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』村上春樹訳(早川書房)

本読書会で初めて取り上げるアメリカの作者は、幹事が最も愛する作家の1人である。5年ほど前にはまり、以来、読み続けてきた。今回、村上春樹の新訳が出るにあたり、課題本に取り上げてもらった。敬遠されるかもしれぬと懸念されたが、好評だった。素晴らしい作品で、次回ももう一冊、チャンドラー・春樹の『さよなら愛しい人』を読みたい。
■『大いなる眠り』(原題”The Big Sleep”)はチャンドラーの長編デビュー作で、格調高い英文とピリッとわさびのきいた会話が魅力。カズオ・イシグロ、村上春樹、東野圭吾、大阪剛等々、日本でも多くの作家がその影響を受けた。これを読むと、村上春樹の文体がチャンドラーのそれと重なり、随所にその共通点が見出されて、相当に影響を受けたと分かる。
■何といっても主人公の私立探偵フィリップ・マーローの人間的魅力で引っ張る作品である。ハンフリー・ボガード主演の映画『三つ数えろ』で一躍有名になり、チャンドラーの名を揺るがぬものにした。ハートボイルドの草分けで、依頼主にも権力にもへつらわぬ反骨探偵の生き様が、読者の留飲を下げてくれる。少し話が複雑で登場人物が多く、表紙裏の人物プロフィールを読みながらでないと混乱するが、読後感のある、胸のすくような作品である。
■これから読むところで、楽しみにしている。以前の読書会で何回か村上春樹を取り上げたが、その折雑文集の中で、彼がチャンドラーに凝っていた、と書いている。『大いなる眠り』は昭和14年に発表された作品で、ハードボイルド小説史上の古典といってもよい。
大いなる眠り
スポンサーサイト



COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

トラックバックURL:

    (copyボタンはIEのみ有効です)
« | HOME |  »