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第62回 平成27年5月14日 ピエール・ルメートル『その女アレックス』

パリを舞台とした海外ミステリー『その女アレックス』を読んだ。
■思わず引き込まれて、2度読んだ。2度目で余計味が出てきて、感動のうちに読み終えた。筆者の文章力、描写力は感嘆に値する。びっしりと書き込まれた情況描写はリアルで、臨場感にあふれる。翻訳本は文章がぎくしゃくとしてあまり読まぬが、この作品の訳者は、しっかりとした良い文章を書く。それも成功要因のひとつだろう。
■登場人物が多く、人間関係が輻輳して混乱の極みである。一人ひとり書き出し、整理して、初めて頭に入った。従来のサスペンスと全く違うのは、最初から犯人が分かっていて、これをどう処理するのか、この一点で読者を引っ張っていく。作者の描写力はすばらしい。
■図書館では100人待ち、仕方なく買って読んだ。翻訳本は不自然な日本語が多いが、この作品は分かりやすく、人物描写が素晴らしい。主人公の刑事は145cmと子供のようなチビで、これが彼の抱くコンプレックスとして、ストーリーにうまく絡んでくる。
■エンディングでの刑事部長の言葉、「真実、って一体なんだね。われわれ警察にとって大事なことは、真実を追求することではなく、正義を守ることだ。ちがうかね」、この一言で読者は救われる。久しぶりに胸のすくような小説を読んだ。
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