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第23回 平成20年10月9日 新田次郎『八甲田山死の彷徨』

 明治35 年、日露戦争を前に、雪中行軍に関する研究を行う必要性から中隊長徳島大尉率いる弘前第三十一連隊隊と中隊長神田大尉率いる青森第五連隊が雪中行軍を行い、青森第五連隊が八甲田山で遭難、199 名の犠牲者を出した事件を小説化しもの。事件の約70 年後の昭和46 年に刊行された。
青森第五連隊の失敗の原因は小説でも描かれている通り、青森第五連隊大隊長山田大佐がいう「今回の遭難の最大の原因は自分が山と雪に対しての知識がなかったからである。第二の原因は自分が神田大尉に任せて置いた指揮権を奪ってしまったことである。総ての原因はこの二つに含まれ、そして全責任は自分にある」(新潮文庫P.281 )という言葉である。

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 前回読書会の課題図書「震度0」( 横山秀夫)のあと、ふと目にとまった新田次郎の小説「孤高の人」を読んだ。続いて「富士山頂」「縦走路」を読んだ。計らずも今回の課題図書が新田次郎「八甲田山死の彷徨」となった。
 「孤高の人」「富士山頂」は実話を基にしているためか、内容に現実感があり読者は引き込まれる。文体も簡潔で好感が持てる。「八甲田山死の彷徨」も同様である。いずれも30 年以上も前の作品であるが、色褪せない魅力がある。
 山岳小説の第一人者といわれ、読者をひきつけるのは作者の山に対する愛情、情熱からくるものと思われる。多くの彼の作品は山を愛する人に感動と知恵と勇気を与えてくれる。
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