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第28回 平成21年9月8日 城山三郎『男子の本懐』

 昭和初期、「ライオン宰相」といわれた浜口雄幸と大蔵大臣井上準之助が金輸出解禁を目指して奮闘する物語。
 共に東京大学法学部出身、公平に見て二人とも超エリートである。浜口は写真で見ると小説にあるとおり、獅子鼻で眉が上がり、どんぐり目に角ばったすさまじい顔つきである。一方井上のほうは、ゴルフなど新しいもの好きで、西洋風でスマートな感じの人物。二人に共通しているのは、ともに不遇な時代があり、読書家ということ。
 城山三郎の代表作ということであるが、二人のエピソードを羅列してあるだけで、物足りない内容であった。またこの小説でいう「金輸出解禁」については必ずしも正しかったという考え方ばかりではないと聞いて、本当はどっちなのかという感じになった。

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・城山三郎は2007年3月79歳で永眠。2008年に発行された『そうか、もう君はいないのか』を読む。城山三郎(本名:杉浦英一)が「天から落ちてきた妖精か天女のような」伴侶、容子さんとの出会いから、結婚、小説家になってからのことを、心温まる柔らかな文章で書いてある。容子さんは2000年2月に68歳で永眠、容子さんの没後は、「父は半身を削がれたまま生きていた。赤ワインのみで命を繋ぎとめていたような状態だった」と娘の井上紀子さんが本書のあとがきに書いている。
・同じく2008年発行の「ビジネスマンに贈る珠玉の言葉『人生の流儀』」を読む。『雄気堂々』『役員室午後三時』等、勇ましい書名が並ぶ。「男は如何に生きるべきか」の言葉がちりばめられていて、読むひとを鼓舞してくれる。
・経済小説の書き手とされ、仕事にまい進する勇ましい日本男児を描き続けてきた作者であるが、『そうか、もう君はいないのか』では、必ずしも本人の意思ではないと告白している。『輸出』で『文学界』新人賞を受賞したあと、他のジャンルの小説を出版社に持ち込んだところ没になり、『輸出』の延長線上の新しい社会小説を書くよう依頼され、経済小説の書き手の道を進むようになったという。

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