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第89回読書会 令和2年3月12日(木)大岡昇平『事件』創元推理文庫

新型コロナウイルス蔓延のなかを6人が集まった。第二次世界大戦開戦前夜を思わせる殺伐、混沌とした世相の片隅で、こういうサークルが活動していることをうれしく思う。

■あえてドキュメンタリー手法を取り、検事、弁護士、裁判官の3者の視点で話を展開したことで、裁判の起承転結がよくわかる。力作の長編小説に仕上がっている。
■楽しく読める小説である。日本の裁判は、関係者が事前にある程度談合し、量刑の落としどころを決めて進行するものだが、この作品は真っ向から検事、判事、弁護士がぶつかり、法廷での真剣勝負を演じて迫力がある。「傷害致死」という判決は妥当な線だろう。
■犯人はすでに自白しており、弁護士はどこを落としどころに考えているのかと、その一点に引きずられて読んできたのだが、大逆転には至らず、「傷害致死」で決着する。この辺りがすこし物足りない。
■菊池弁護士が、法廷で検事側証人の証言を次々に覆していく過程が痛快で、ぐいぐい読者を引きこむ。エンディングでどんでん返しを期待していたのだが、平坦な落ちで、若干の不満を覚える。
■大分な長編でしんどかったが、次第に引きこまれ、知ら間に読み終えていた。検事と弁護士との丁々発止が素晴らしい。
■読んでいないが、家に閉じこもりっきりで人恋しく、みんなと酒を飲もうと参加した。
大岡昇平事件
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