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第87回読書会 令和元年11月14日(木)高村薫『レディ・ジョーカー』新潮文庫

今年最後の読書会、課題本は『レディ・ジョーカー』。『マークスの山』で直木賞を取った、作者の絶頂期の作品で、この作品を機に、高村薫は宗教色の濃い観念小説へとシフトしてゆく。
■江崎グリコの社長誘拐事件にヒントを取った作品で、手口も同じ。二度目だが上巻のイントロ部分の20ページがハードルで、これを越えれば一気に読める。ここは事件の発端となる重要な枕で、欠かせない。政財界の裏社会にうごめく総会屋、暴力団、フィクサー、新聞記者などの権謀術策の泥仕合の果てに、ラストがくる。ヨーちゃんが「レディ、トマトだよ!」と叫ぶ件が圧巻。胸のすく力作である。
■震えるような感動と哀切感、心洗われる読後感とともに読み終えた。作者の計り知れぬ構想力に脱帽である。スト―リーの8割は誘拐事件だが、その背後に潜む政界、財界、闇社会の恥部を暴いて、ラストは息を飲む。
■人物のプロフィール、彼らの行動原理の背景が良くわかって、一気に読めた。被差別部落出身、という些事が日本中をひっくり返す大事件に発展してゆく過程が心憎いほど巧みに描かれている。多数の登場人物の中で、加納祐介という東京地検・検事の存在が心に残る。
■面白かった。特に、事件の進展につれて浮き出る5人の犯人の微妙な心の変化を面白く読みとった。登場人物では、旋盤工のヨーちゃんが興味深いキャラだ。
■とにかく長編で、時間がかかったが読み切った。読み応えのある小説だった。人物では日の出ビール社長の城山恭介の人格に惹かれた。
■出版初期に読み、その後ドラマ化されたものをDVDで見た。今回は読み直していない。『マークスの山』『照柿』『黄金を抱いて飛べ』など、高村作品は数多く読んできた。
■一冊目しか読んでいない。先ず、上巻のイントロ部分で足踏みしている。『マークスの山』はすんなりと入っていけたのにと逡巡している。残りも必ず読みたい。
■今日、3冊買い求めてきた。皆さんの感想を聞きながらこれから読みたい。

レディジョーカー
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