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第85回読書会 令和元年7月11日(木)宮城谷昌光『華栄の丘』文春文庫

初めて取り上げる直木賞作家・宮城谷昌光の『華栄の丘』を読んだ。中国史は複雑な人間関係、国同士の駆け引き、歴史の遠大さ、人名がすぐに読めない等、ハンデはあるが、概して好評だった。
■宮城谷昌光が好きで、彼の中国歴史物語をよく読む。春秋時代は後の戦国時代と違って時代がゆったりと流れ、戦場での礼儀作法も重視されて、人間が活き活きとしているように思う。反面、戦国時代は殺伐としていて、中国史の豊かさ、奥の深さを物語っている。作者は中国史ばかりでなく、『三河物語』なども書いている。圧巻はやはり『三国志』、『太公望』だろう。
■紀元前7世紀の春秋時代・宋の国の番頭役華元を主人公にした物語で、『宋襄の仁』の諺の出所だと知った。登場人物の多さ、国の多さが錯綜して頭が混乱状態に陥り、戦略を変えて主人公華元の行動だけを追い、無事、読み終えた。作者の筆力は素晴らしい。
■人物名、国の名前が錯綜としてストーリーが頭に入らず、ひたすら主人公・宋の華元の背中を追った。春秋時代の権力者たちは敵国、同盟国との腹の探り合いに終始し、作者もそこに筆を割いて、一兵卒の思考、行動パターンには一切触れていない点が物足りない。紀元前700年代の当時も今も、人間の考えることは同じだ。
■後半の件で、華元は御者に羊の肉を食わせなかったことで恨みを買い、裏切りに遭って九死に一生を得るのだが、この御者を許す華元の心理が全く理解できない。
■図書館で借りだして今読んでいる最中だ。中国史は苦手で、国の多さ、登場人物の多さ、名前の難解さ等で四苦八苦しながら、「地の章」にきて、やっと面白くなってきた。華元の人間分析力の凄さに舌を巻く。最後まで読み切るつもりだ。
栄華の丘
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