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第76回読書会 平成30年1月11日(木)黒川博行『後妻業』文春文庫

第74回『破門』に続き黒川作品。都合で読書会が昨年9月、11月と2度延期されたが、年明けの1月、やっと課題本『後妻業』が読めた。
■本のタイトルが面白い。結婚相談所を根城に、後妻業をビジネスとして展開、孤独な老人たちの後添えに入り込んで、巨万の富を手中にする。面白い発想である。
■この小説の主人公は69歳の色黒の淫乱女・竹内小夜子と、結婚相談所の所長・柏木だが、ストーリーのリード役はマル暴担当の元刑事・本田である。中盤からの彼の登場で俄然、物語が動き出す。何といっても掛け合い漫才のような大阪弁の会話がよく、この話のすごさは、大阪弁以外では語れなかったと思う。本田には憎めぬペーソスが漂う。
■花登筐の作品を思いだした。大阪を舞台とし、テンポの早い大阪弁が耳に心地よく飛び交う。最後まで面白く、一気に読めた。
■一度読んだが、時間が経ちすぎて忘れ、再読して、映画も見た。大竹しのぶ、豊川悦司の演技が秀逸で、印象に残っている。仕事柄、公正証書作成の証人になった事があり、この小説はリアルで、真に迫り、面白く読めた。
■前回読んだ『破門』と同じパターンの展開。やくざと大阪弁、今回は公正証書の威力を思い知った。映画はいまいちで、本で読む方が良かった。
■『破門』は面白かったし、この作品も楽しく読めた。住民票を移して家財道具を持ち込めば財産相続できる、というのは法の抜け穴で、大いに参考になった。
■公正証書遺言と遺言書の違い、後見人による犯罪はこの盲点を突いている。
■小説は映画よりも一層リアルで、より面白かった。読書会のみなさん、孤独な老人にならぬよう、十分お気をおつけくださいまし。
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