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第74回読書会 平成29年5月11日(木)黒川博行『破門』角川文庫

第151回直木賞受賞作品、黒川博行『破門』を取り上げた。これまで5回候補に挙がって5回とも落選、6度目で念願の当選を果たした。軽いタッチで読めるエンターテンメント小説として好評を博した。

■10年ほど前に『疫病神』を面白く読んだ。ヤクザの桑原が面白いキャラクターとして描かれている。直木賞作品としては、やや軽い気もする。
■会話展開のストーリーは軽快だが、軽い感じがする。この小説の主題を考えると、もう一つ分からない。ディテールの描写がリアルで、それが賞に結びついたのだろう。
■作者の持ち味は、ストーリーのディテールに拘る描写のリアルさとスピード感、会話で運ぶストーリーのうまさだ。会話の行間に滲む独特の哀愁、ペーソスがいい。会話が地の文章のや役割を果たしている。
■登場するヤクザが皆面白い。桑原は才能があり、頭も切れる。組長、若頭連中も皆、魅力的人物として描かれている。この小説に真の悪党は登場しない。
■話がどんどん会話で進み、読むそばから後ろに消えてゆく。ヤクザの喧嘩哲学を学んだ。また、カジノが銀行の役割をしているとは知らなかった。このネタはそのまま吉本興業に売ったらよい。面白いドタバタ喜劇になろう。
■二宮と桑原の掛け合いが面白く、笑えた。ヤクザ社会の金融システムや、カジノの実態が実にリアルに描かれている。ヤクザの世界が、じめじめと陰湿なものではなく、からっと描かれている。作者の他の作品では『後妻業』がとても面白かった。
■桑原・二宮コンビの掛け合い漫才のテンポで話は進む。舞台は関西で情景が頭に入る。やくざ世界の隠語が分かりにくいが、面白く読めた。映画を見るのが楽しみだ。
■だましの小清水に、最後に桑原が怒るところがリアル。ストーリーの大部分が会話形式で語られるが、行間にヤクザの悲哀、ペーソスがにじむ。
■大体皆さんと同じ感想である。二宮が今後どういう人生を生きて行くのか気になる。ヤクザの世界、銀行として機能するカジノなど、勉強になった。オカメインコのマキが小道具として効いている。
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