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第67回 平成28年3月10日 百田尚樹『影法師』講談社文庫

『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』にづづき、百田尚樹、3冊目を読んだ。ストーリーの面白さにつられ、全員が一気読みした、との由。相変わらず根強い人気を保っている作家である。
■初めて読む作家だが一気に読んだ。武士という厳しい身分制度、掟社会に生きる主人公が恰好良い。
■勘一と彦四郎二人の強いきづなに引き込まれ、一気に読み終えた。勘一の影法師として生きる決意、従容として死につく彦四郎、なんと爽やかなのだろう。
■この作品のテーマは男同士の友情だと思った。現代社会にはこういう次元の人間の絆は存在しないだろう。徳川は、この厳しい身分制度があってこそ、持ちこたえた。それにしても彦四郎の最後は悲しすぎる。
■勘一の守護神・影法師として生きた彦四郎の人生は惨め、悲惨だったのか?そうは思わない。人間を動かす一言のことばの重み、それに殉じた彼は、谷間のわき水のように純で、満足し、死に赴いたにちがいない。
■百田尚樹がこの作品を書いたのは、孔子の儒学を語りたかったのだろう。義・仁・礼・智・信の5徳を説くために、彦四郎という勘一の影法師を創り出した、そういう思いで読んだ。
■ありふれた素材をうまく組み合わせ、巧みな構成で成功している。読後感はとても良かった。高い理想を拒む身分制社会、こんな時代があったのだと、考えさせられる。
■前作『永遠の0』ほどの感動はなかった。面白い、が、それだけで終わっている。読後の爽快感、カタルシスはない。
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