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第63回 平成27年7月9日 堀川恵子『永山則夫 封印された鑑定記録』

(二度、三度と読み込んできた同人もおり、それぞれに複雑な思い、憤りを感じながら読み終えた模様である。成功した課題本選びのケースである)
■暗いストーリーがドキュメンタリータッチで語られ、とても読みやすい作品である。石川鑑定書では、則夫は家族への「あてつけ」で万引き、窃盗を繰り返したとあるが、この「あてつけ」は則夫の心の叫びなのだと思った。石川医師の「家庭は究極の密室である」とは何を意味するものなのか。
■これほど切ない本を読んだことはない。人を愛するにはエネルギーが要る。愛されている、必要とされている、頼られている、と知って初めて人を愛する力が湧く。虐待され、無視されて育った少年に、人を愛せというのは酷だ。
■NHKのドキュメンタリーを見て読む気になった。貧困ではない、愛の欠如の連鎖が事件の根底にある。則夫を必要としてくれる人間が一人でもいたら、と思う。
■自分と永山則夫の違いは、母に抱かれたことがあるか否かである。則夫は一度も抱かれたことがないばかりか、3回捨てられていることだ。この本ほど人生を考えさせてくれた本はない。
■この裁判は初めから死刑ありき、で終始している。石川医師の精神鑑定書はまったく裁判に生かされていない。
■殺人の動機がよく分からない。馬小屋で寝起きし、路上生活する子供もたくさんいるのに、それに比べればまだ恵まれている。何故か? 石川医師の鑑定書がもっと考慮されていればと、残念に思う。少なくとも死刑は免れたはずだ。
■事実は小説より奇なり、実際にこういう事件が起きたことに驚く。2012年、NHKのドキュメンタリー番組でこの事件が取り上げられ、永山則夫の生の声をきいた。石川医師の『精神鑑定書』を読めば、永山を死刑には出来なかったはずで、司法は意図的に鑑定書を無視した。
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