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第40回 平成23年9月16日 川端康成『山の音』、田中三彦『原発はなぜ危険か』

■課題本①川端康成『山の音』
学生時代(だったと思う)、映画で見てたいへん感動を受けた作品で、いまでも、見終わったあとの、春風が胸を吹き抜けていったあの爽快感、カタルシスを思い出す。女優は木暮三千代(?)だったか・・。映画では、信州の野天風呂に家族ではいるシーンが記憶に残っている。小説では信州への紅葉狩り旅行はなく、この部分は映画の創作だろう。
息子の嫁、菊子に仄かな思いを寄せる信吾は六十二歳、会社の社長である。家には息子夫婦と、妻・保子、幼い娘二人を連れて出戻っている長女の房子の七人が暮らしている。菊子も義父・信吾に思いを寄せ、夫と別れても義父の世話は焼きたい、と面と向かって信吾に言う。一つ屋根の下で演じられる「家族」の人間模様が、極限まで贅肉をそいだ文体で淡々と描かれる。
①素っ気ないまでに枝葉をそぎ落とした枯れた文章、
②「雪国」もそうだが、かなりエロチックな描写がある(能面に接吻しそうになる場面等)。「雪国」齣子が島村の手を押さえて「この指を覚えているの」と言う場面。深読みして納得する川端のエロス。
③各章にタイトルを付け、独立した話が、全体には一つのストーリーの流れを構成している小説手法。

まさに川端康成の世界そのものである。庶民階級では決してないが上流階級にも属さない尾形信吾のなんでもない家庭のなかで織りなす家族の姿が、「細部の緻密さを伴いながら」描かれている。川端の見事なまでの個々人の描写と感情の動きの表現は、秋のある日、縁に座ってじっくり味わいたいと思う気がする。この作品はまだテレビがない時代の話である。テレビ時代に育った人には理解できないかもしれない。
信吾と修一は男であるがそのほかはすべて女である。家長、社長、年長の信吾から見た女性の姿とそれぞれの気持ちの揺らめきを描いているが、彼の見る目は敗戦後でもあるのであろうが、何かしら自信のなさと老いの不安が感じられる。
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■課題本②田中三彦『原発はなぜ危険か』
福島原発・第四号炉を設計したエンジニアが書いた、原発への警告書、懺悔録である。技術専門書にちかい内容だが、明快な文章で、これを読むと、原発の身のすくむような危険性がよく理解できる。著者の警告は下記2点に要約される
原発はなぜ危険か~二つのポイント
1.原発は技術的に解決し得ない三重苦を背負ったシステムである。(本文168ページ)
 ①廃棄物処理、②廃炉技術、③クライシス・マネージメント(大規模事故時の対応)
2.核燃料から放出される高速中性子により、原子炉圧力容器が運転時間と共に劣化、損傷してくる→中性子損傷という、原子炉特有の現象である。
この劣化をアメリカのNRC(原子力規制委員会)は、93℃で抑制していたが、この基準では30炉以上の原発の運転が停止になるため、132℃に改め、日本もこれに追随した(1986年)。これにより、圧力容器の破壊確率は100万分の一だったものが、一万分の一へと、二桁もゆるめられたことになる。(本文116ページ)
<著者は、日立を退職して技術翻訳の仕事をしている。こなれた格調高い文章である>

この本は20年以上前に書かれて、出版されていた本である。今頃になって、この本の存在を知ったことを恥じる。3・11以前の私は、原発は原爆と違って「核の平和利用」である、と思っていた。日本の科学技術力を信じ、高い施工技術によって作られている筈の原子炉の堅固さと、制御の完璧さとを少しも疑わなかった。しかし実はまったくそうではなかった。恐るべき幼稚な科学的(?)技術と手抜き工事で原発は作られ、そして現在も運転されている。
福島原発からまき散らされた放射能は、東北地方の人達のみならず、私達と私達の子孫に対して間違いなく大きなダメージを与えることになるだろう。ダメージはその程度・広さ・そして継続する期間などは計り知れないものである。原発と共存することを望む人がいるだろうか?自分達だけは安全な場所でいて、電気を貪るような生活はもう不可能である。
著者が20年前に指摘していることであるが、原子炉築造時の杜撰な工事は恐ろしい。欠陥原子炉と稼働期間(30年間)満了の原子炉は即時廃炉にすべきである。

「広島と長崎での追跡調査は、被爆にはこれ以下なら安全という量はないと教えている。国会で説明した児玉龍彦・東大教授によれば、福島からは広島原爆20個分(ウラン換算)の放射性物質が飛散した。残存量もはるかに多く、影響の広さ、長さはしれない」という。
2011・8・6朝日新聞天声人語

「いま二十キロ圏内に取り残された遺体は、千体以上、と言われている。立ち入りは危険であり、遺体もまた放射物質に汚染され、確認、検視が困難であり、回収は難しい。火葬は煙に放射性物質がふくまれて拡散する。このような不幸が想像されることはなかった」
「日本の原発危険地帯」鎌田慧著青志社
   
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9月11日(日)蓬莱峡(岩登りB) 岩登りを楽しもう!!

9/11蓬莱峡で岩登りをしました。
久しぶりに写真を、と思ったのですが暑くて暑くて。。。
例会写真に載せるほどは写せませんでした。

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座学「岩登りをするにあたって注意事項とマナー」

9月4日のクリーンハイクは雨で中止となりましたが、夏山報告会、岩登りをするにあたって注意事項とマナー座学、これからの山行のミーティング等、会事務所は満員、夕方まで大忙し、大賑わいでした。
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夏山報告会

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座学「岩登りをするにあたって注意事項とマナー」

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用具の説明
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